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神とは何か<What Is God?>

執筆者の写真: Taki Ono
Taki Ono
8月28日
読了時間: 3分

更新日:9月13日

神と出会ったことがある」


以前、ある人からそう聞いたことがあった。


その人が見た神は、光の輪郭を伴った、まばゆい光のかたまりだったという。

あまりに強烈な体験で、それまでの人生観も価値観も、根底から変わってしまったそうだ。


私は神を見たことがない。聞かれても分からないし、神について語る資格があるとも思っていない。


その人としばらく付き合ううちに、気づいたことがあった。

その人は神を語りながら自分を信じろとも、依存させようともしなかった。


大切にしていたのは、むしろ精神の自立や自律だった。

自分の意識を曇らせず、

自分の人生を自分で引き受ける。

その人にとって、神の息吹はそういう生き方の中にあるのだと思う。


神というと、私たちはつい何が正しいのか答えを教えてくれる存在なのではないかとか、困ったときだけ助けを求め思いどおりにならなければ神はいないのではないか、と思ったりもする。


本当は神は人間に向かって「ああ、そうですか。お好きなようにどうぞ」と言っているだけなのかもしれない。


決して冷たく突き放しているのではないと思うけど、どう生きるか、どうするのかを人間の自由に委ね、その意味に自分で気づくまでただ黙って見ている。

答えを与えるのではなく気づくための時間を与えている。そんな気がしてならない。


かつて私が窮地にいたとき、その人はこう言った。

「人生には、もっと楽しいことがたくさんありますよ」

その何気ない一言で、閉じかけていた私の心に少し光が入ってきた様な気がした。


神とは何か。

今も分からないし、これからも分からないだろう。


ただ、それほど遠くにいるものではないと以前より思うようになった。






What Is God



"I once met God."


I heard someone say that to me a while back.


The god this person saw, they said, was a dazzling mass of light with a luminous outline. The experience was so intense that it fundamentally changed their entire outlook on life and their values.


I've never seen God. 

I wouldn't know how to answer if asked, and I don't think I'm qualified to speak about God at all.


But as I spent time with this person, I noticed something. 

Even while talking about God, he never asked me to believe in him, nor tried to make me dependent on him.


What he valued, instead, was spiritual independence and self-governance—keeping one's own consciousness clear, and taking full ownership of one's own life. 

For this person, I think, the breath of God lives within that kind of way of living.


When we think of God, we tend to imagine some being who will tell us the right answer, or we turn to God only when we're in trouble, and if things don't go our way, we start to wonder whether God even exists.


But perhaps, in truth, God simply says to us, "Ah, is that so. Do as you like."


I don't think this is cold indifference. Rather, I sense that God entrusts how we live, what we do, entirely to human freedom, and simply watches in silence until we come to understand the meaning of it ourselves. 

Not handing us the answer, but giving us the time to notice it on our own—that's how it feels to me.


Once, when I was in a difficult place, that person said to me:

"There are so many more joyful things in life, you know."


That offhand remark let a little light into my heart, which had been on the verge of closing.


What is God?

I still don't know, and I probably never will.

 
 
 

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